ロックショアフィッシングにおいて、足元の安全性は釣果以上に重要な要素です。
リバレイが展開するRBBブランドから登場したロックショアフェルトスパイクシューズTG 7692は、過酷な磯場環境に対応するために開発された革新的なフィッシングシューズです。
従来のフェルトソールに高強度タングステンピンとラバーポイントを組み合わせたフュージョンソールにより、あらゆる磯場環境で確実なグリップ力を発揮します。
金属パーツを排除した樹脂製設計と、つま先・踵部分の硬度TPU補強により、安全性と耐久性を高次元で両立した次世代のロックショアシューズとして注目を集めています。
RBBブランドとリバレイの技術力
RBB(リバレイブルーブラッド)は、株式会社双進が展開するソルトウォーター専用フィッシングブランドです。
1954年創業の老舗フィッシングギアメーカーである双進は、1983年から釣り用長靴の製造販売を開始し、半世紀にわたって日本のフィールドに適したウェーダーやフィッシングシューズを開発してきました。
RBBブランドは、特にロックショアフィッシングや磯釣りといった過酷な環境での使用を想定して設計されており、安全性と実釣性能を最優先に開発されています。
同社のフィッシング事業は、淡水用の「Rivalley」ブランドとソルトウォーター用の「RBB」ブランドに大別されており、それぞれの分野で専門性の高い製品を展開しています。
福井県の自社工場による国内生産体制により、品質管理とアフターサービスの両面で高い信頼性を確保しており、ビギナーからエキスパートまで幅広いアングラーをサポートしています。
RBBブランドの製品開発においては、ユーザーの声を反映した商品開発に定評があり、実際のフィールドでの使用感や要望を積極的に取り入れた製品作りが特徴です。
革新的なフュージョンソール技術
ロックショアフェルトスパイクシューズTG 7692の最大の特徴は、フュージョンソールと呼ばれる革新的なソール設計にあります。
従来のフェルトソールの優れたグリップ性能に、高強度タングステンピンとラバーポイントを組み合わせることで、あらゆる磯場環境に対応できる汎用性の高いソールを実現しています。
フェルト素材は、苔や海藻が付着した滑りやすい岩場において、水に濡れても摩擦力を維持する特性があります。
フェルトの繊維が岩肌の微細な凹凸に食い込むことで、従来のゴムソールでは得られない確実なグリップ力を発揮します。
特に、波しぶきがかかりやすい磯場や、フジツボなどの付着物で滑りやすくなった岩場では、フェルトソールの優位性が顕著に現れます。
タングステンピンは、従来のステンレスピンの2倍以上の硬度を持つ高強度素材です。
摩耗に対する耐久性が格段に向上しており、長期間の使用でも安定したグリップ力を維持します。
特に、乾いた岩場や硬い地面において、ピンが確実に食い込むことで滑りを防止します。
粘土質の磯場やポイントまでの山道、枯草などの環境でも威力を発揮し、従来のステンレスピンでは対応が困難だった状況でも安定した歩行を可能にします。
ラバーポイントの追加により、ソール全体のバランスが最適化されています。
ラバー部分は弾力性に優れ、岩場の凹凸に柔軟に対応することで、フェルトとピンだけでは対応しきれない複雑な地形でも安定したグリップを提供します。
この3つの素材の組み合わせにより、コロ状鋲やテトラ、高強度の高上がフラットなエリアまで、幅広い磯場環境で確実なグリップ力を発揮します。
軽量かつ高強度な本体設計
ロックショアフェルトスパイクシューズTG 7692は、軽量性と高強度を両立した革新的な設計が採用されています。
本体にはレインソール仕様が採用されており、軽量でありながら高い強度を確保しています。
この設計により、長時間の釣行でも疲労を軽減し、機動性の高いロックショアフィッシングに最適な履き心地を実現しています。
特に注目すべきは、つま先と踵部分の硬度TPU補強です。
これらの部分は磯場での使用において最もダメージを受けやすい箇所であり、硬度TPU(熱可塑性ポリウレタン)による補強により、耐久性を大幅に向上させています。
TPU素材は軽量でありながら優れた耐摩耗性と耐衝撃性を持ち、鋭利な岩角や貝殻などからつま先を保護します。
また、踵部分の補強により、不安定な足場での踏ん張りや、急な方向転換時の安定性も向上しています。
金属パーツを排除した樹脂製設計も、この製品の重要な特徴です。
アッパーからソール、ピンの素材まで、全てRBBオリジナル設計による樹脂製パーツで構成されています。
金属パーツの排除により、塩害による腐食を防止し、海水環境での長期使用に対する耐久性を向上させています。
また、金属特有の重量増加を避けることで、全体的な軽量化にも貢献しています。
この設計思想により、過酷な海洋環境での使用においても、長期間にわたって性能を維持することが可能になっています。
安全性を重視した設計思想
ロックショアフィッシングにおいて、シューズの安全性は生命に直結する重要な要素です。
ロックショアフェルトスパイクシューズTG 7692は、安全性を最優先とした設計思想のもとに開発されています。
製品には「高温での使用は性能の原因になりますのでご注意ください」という注意書きが明記されており、適切な使用環境での性能維持を重視しています。
また、「使用時にソールアップの故障を確認してください」という指示により、使用前の安全点検の重要性を強調しています。
この製品は水没を防ぐ設計ではないことが明確に示されており、ウェーダーとの併用を前提とした設計となっています。
防水ブーツなどとの組み合わせ使用が推奨されており、完全な防水システムの一部として機能するよう設計されています。
ソール交換可能対応という特徴も、安全性と経済性の両面で重要な意味を持ちます。
ソールの摩耗は避けられない消耗であり、適切なタイミングでのソール交換により、常に最適なグリップ性能を維持することができます。
この交換対応により、本体の耐久性を活かしながら、長期間にわたって安全な使用を継続することが可能です。
製品の修正規格 特殊規格 1 7 8 8 2 0 0 号という表記は、厳格な品質管理基準をクリアしていることを示しており、製品の信頼性を裏付けています。
素材構成と仕様詳細
ロックショアフェルトスパイクシューズTG 7692の素材構成は、過酷な海洋環境での使用を前提として厳選されています。
アッパー素材には、ポリエステルと合成皮革の組み合わせが採用されています。
ポリエステル素材は軽量性と速乾性に優れ、海水や雨水に濡れても重量増加を最小限に抑えます。
また、合成皮革部分は耐摩耗性と形状保持性に優れ、長期間の使用でも型崩れを防ぎます。
ソール構成は、EVA(エチレン酢酸ビニルコポリマー)とラバーの複合構造にフェルトを組み合わせた多層構造となっています。
EVA素材はクッション性に優れ、長時間の歩行でも足への負担を軽減します。
ラバー部分は弾力性と耐久性を提供し、岩場の複雑な形状に柔軟に対応します。
フェルト層は前述の通り、濡れた岩場での優れたグリップ性能を発揮します。
ピン素材には、タングステンとステンレスの組み合わせが採用されています。
主要部分にはタングステンピンを配置し、補助的な部分にはステンレスピンを使用することで、コストパフォーマンスと性能のバランスを最適化しています。
サイズ展開は、M、L、LL、3Lの4サイズが用意されており、幅広い足のサイズに対応しています。
各サイズには固有のJANコードが設定されており、正確な在庫管理と品質トレーサビリティが確保されています。
製品の重量は公表されていませんが、レインソール仕様と樹脂製パーツの採用により、従来の同等製品と比較して軽量化が図られていると推測されます。
推奨使用場面と適用フィールド
ロックショアフェルトスパイクシューズTG 7692は、磯場、コロ状鋲やテトラ、高強度上がフラットなエリアでの使用が推奨されています。
磯場での使用においては、フェルトソールの特性が最大限に活かされます。
天然の岩場は表面に苔や海藻が付着していることが多く、これらの滑りやすい表面でもフェルトの繊維が確実にグリップします。
また、波しぶきで常に濡れている環境でも、フェルトは水を含んでも摩擦力を維持するため、安定した歩行が可能です。
コロ状鋲やテトラでの使用では、タングステンピンの威力が発揮されます。
人工的に設置されたコンクリート構造物は表面が硬く、従来のステンレスピンでは十分なグリップが得られない場合がありました。
高強度タングステンピンは、これらの硬い表面にも確実に食い込み、安定したグリップを提供します。
高強度上がフラットなエリアでは、ラバーポイントとフェルトの組み合わせが効果を発揮します。
比較的平坦な岩場では、ピンによる点接触よりも、面接触によるグリップが重要になります。
フェルトとラバーの組み合わせにより、広い接触面積を確保し、安定した歩行を可能にします。
ロックショアフィッシングにおける移動の多いルアーフィッシングでは、軽量性と機動性が重要な要素となります。
この製品の軽量設計は、ポイント間の移動や、魚とのファイト中の機動性向上に大きく貢献します。
また、ポイントまでの山道や枯草での歩行においても、タングステンピンの威力が発揮されます。
磯場へのアプローチ路は必ずしも整備されておらず、土や枯葉、小石などの不安定な足場を歩く必要があります。
このような環境でも、タングステンピンが確実にグリップし、安全なアプローチを可能にします。
タングステンピンの技術的優位性
タングステンピンの採用は、この製品の最も重要な技術的特徴の一つです。
タングステンは、従来のステンレスピンと比較して2倍以上の硬度を持つ高強度素材です。
この高硬度により、摩耗に対する耐久性が格段に向上し、長期間の使用でも安定したグリップ性能を維持します。
従来のステンレスピンは、使用を重ねるうちに先端が摩耗し、グリップ力が低下するという課題がありました。
特に、硬い岩場や人工構造物での使用では、この摩耗が顕著に現れ、安全性に影響を与える可能性がありました。
タングステンピンの耐摩耗性は、この問題を根本的に解決します。
硬い表面に対しても摩耗が少なく、長期間にわたって鋭利な先端を維持します。
これにより、購入時の性能を長期間維持することができ、結果的にコストパフォーマンスの向上にもつながります。
また、粘土質の磯場での使用においても、タングステンピンの優位性が発揮されます。
粘土質の地面は、ピンが埋まりやすく、従来のステンレスピンでは十分なグリップが得られない場合がありました。
タングステンピンの高強度により、粘土質の地面にも確実に食い込み、安定したグリップを提供します。
RBBが独自に設計したタングステンピンは、配置パターンも最適化されています。
ソール全体にバランス良く配置されたピンにより、あらゆる方向からの力に対して安定したグリップを発揮します。
この配置設計により、前進だけでなく、後退や横移動時の安定性も向上しています。
競合製品との比較優位性
フェルトスパイクシューズ市場において、ロックショアフェルトスパイクシューズTG 7692は独自のポジションを確立しています。
マズメのスパイクシューズも同様にタングステンピンを採用していますが、RBB製品はフェルトとの組み合わせに特化している点で差別化されています。
マズメ製品は主にスパイクソールに特化しており、フェルトスパイクの組み合わせでは選択肢が限られています。
ダイワのフィッシングシューズは、GORE-TEX素材の採用や防水性能に優れていますが、タングステンピンの採用は限定的です。
RBB製品は、防水性よりもグリップ性能と軽量性に特化した設計となっており、ロックショアフィッシングの特性に最適化されています。
シマノのロックシューズは、総合的な品質と信頼性で定評がありますが、価格帯が高めに設定されています。
RBB製品は、高性能を維持しながらも、より手頃な価格帯での提供を実現しており、コストパフォーマンスの面で優位性があります。
金属パーツを排除した樹脂製設計は、他社製品にはない独自の特徴です。
多くの競合製品では、金属製のアイレットやバックルなどが使用されており、塩害による腐食が課題となっています。
RBB製品の樹脂製設計は、この問題を根本的に解決し、海洋環境での長期使用に対する信頼性を向上させています。
ソール交換対応も、競合製品との重要な差別化要素です。
多くのフィッシングシューズは使い捨て設計となっており、ソールの摩耗により製品全体を交換する必要があります。
RBB製品のソール交換対応により、長期的な使用コストを大幅に削減することができます。
実釣での使用感とインプレッション
ロックショアフェルトスパイクシューズTG 7692の実釣での使用感は、多くのアングラーから高い評価を得ています。
グリップ性能については、フュージョンソールの効果が顕著に現れています。
従来のフェルトスパイクシューズと比較して、より幅広い環境で安定したグリップを発揮し、特に濡れた岩場での安心感が大幅に向上しています。
軽量性は、長時間の釣行において大きなメリットとなっています。
従来のブーツタイプと比較して、足の疲労が軽減され、一日中の釣行でも快適性を維持できます。
特に、ポイント間の移動が多いロックショアフィッシングでは、この軽量性の恩恵を強く感じることができます。
フィット感については、日本人の足型に合わせた設計により、長時間の着用でも違和感が少ないという評価が多く聞かれます。
適度なホールド感により、不安定な足場でも足がシューズ内で動くことなく、安定した歩行が可能です。
耐久性に関しては、タングステンピンの効果が実感されています。
従来のステンレスピン製品と比較して、ピンの摩耗が少なく、長期間にわたって初期性能を維持しています。
特に、週末アングラーにとっては、頻繁な買い替えが不要となり、経済的なメリットも大きいと評価されています。
機動性については、シューズタイプの利点が活かされています。
ブーツタイプと比較して、足首の可動域が広く、複雑な地形での機敏な動きが可能です。
また、脱ぎ履きが容易で、車での移動時の利便性も高く評価されています。
一方で、防水性能については、製品の設計思想通り、完全防水ではないため、ウェーダーとの併用が必須となります。
この点は使用前に十分理解しておく必要がありますが、適切な装備との組み合わせにより、快適な釣行が可能です。
メンテナンスと長期使用のポイント
ロックショアフェルトスパイクシューズTG 7692を長期間にわたって最適な状態で使用するためには、適切なメンテナンスが重要です。
使用後の洗浄は、製品寿命を延ばすための最も基本的なメンテナンスです。
海水での使用後は、必ず真水で塩分を洗い流し、砂や小石などの異物を除去します。
特に、フェルト部分に付着した海藻や砂は、乾燥前に十分に洗い流すことが重要です。
乾燥方法については、直射日光を避け、風通しの良い場所で自然乾燥させることが推奨されます。
高温での乾燥は素材の劣化を招く可能性があるため、注意が必要です。
また、完全に乾燥させてから保管することで、カビや悪臭の発生を防ぐことができます。
ピンの点検は、安全性確保のために定期的に実施する必要があります。
タングステンピンは耐摩耗性に優れていますが、使用状況によっては摩耗や脱落の可能性があります。
使用前には必ずピンの状態を確認し、異常があれば使用を中止し、修理または交換を検討します。
フェルトの状態確認も重要なメンテナンス項目です。
フェルトは使用により徐々に摩耗し、グリップ性能が低下します。
フェルトの厚みが著しく減少した場合や、部分的に剥がれが生じた場合は、ソール交換を検討する必要があります。
保管方法については、湿気の少ない場所で保管し、重いものを上に置かないよう注意します。
長期間使用しない場合は、防虫剤を使用することで、虫害を防ぐことができます。
また、定期的に風通しの良い場所で陰干しすることで、湿気による劣化を防ぐことができます。
ソール交換のタイミングは、グリップ性能の低下を感じた時点で検討することが重要です。
安全性に直結する部分であるため、性能に疑問を感じた場合は、早めの交換を心がけることが大切です。
RBBの公式サービスを利用することで、純正部品による確実な交換が可能です。
まとめ:次世代ロックショアシューズの決定版
リバレイ RBB ロックショアフェルトスパイクシューズTG 7692は、革新的なフュージョンソール技術により、ロックショアフィッシングの新たなスタンダードを確立した製品です。
高強度タングステンピン、フェルトソール、ラバーポイントの組み合わせにより、あらゆる磯場環境で確実なグリップ力を発揮します。
金属パーツを排除した樹脂製設計は、海洋環境での長期使用に対する信頼性を向上させ、軽量性と耐久性を高次元で両立しています。
ソール交換対応により、長期的な使用コストを削減し、環境負荷の軽減にも貢献しています。
安全性を最優先とした設計思想は、ロックショアフィッシングの本質を理解した製品開発の成果であり、多くのアングラーから高い信頼を得ています。
競合製品と比較しても、技術的優位性とコストパフォーマンスの両面で優れており、初心者からエキスパートまで幅広いアングラーにおすすめできる製品です。
ロックショアフィッシングにおいて、足元の安全性は釣果以上に重要な要素です。
リバレイ RBB ロックショアフェルトスパイクシューズTG 7692は、この重要な要素を確実にサポートし、安心して釣りに集中できる環境を提供します。
過酷な磯場環境での釣行を計画している全てのアングラーにとって、必携のアイテムと言えるでしょう。
参考サイト:リバレイフィッシングギア公式サイト