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オモリ号数換算表と選び方完全ガイド|初心者必見のグラム・オンス換算から種類別使い分け術

オモリ号数換算表と選び方完全ガイド|初心者必見のグラム・オンス換算から種類別使い分け術

釣りを始めると必ず出会うのが「オモリ」です。しかし、その種類の多さと複雑な号数表記に、多くの初心者が困惑してしまいます。

オモリは単に仕掛けを沈めるだけでなく、釣果を大きく左右する重要なアイテムです。適切なオモリを選ぶことで、狙ったポイントに正確にエサを届け、魚の食い込みを良くすることができます。

この記事では、オモリの基本的な号数システムから換算表、種類別の特徴と使い分け方法まで、初心者でも迷わずオモリを選べるよう詳しく解説していきます。

オモリの号数システムと換算表

基本の号数換算(1号=3.75g)

日本の釣りで使われるオモリの重さは「号」で表記され、1号=3.75gという基準で統一されています。

覚えやすい換算方法として、「4号=15g」を基準にすると暗算しやすくなります。4の倍数で考えれば、8号=30g、12号=45gというように簡単に計算できます。

号数・グラム・オンス換算表

号数グラム(g)オンス(oz)主な用途
0.5号1.875g約1/16ozウキ釣り軽量
1号3.75g約1/8oz浅場ちょい投げ
3号11.25g約3/8ozサビキ釣り
5号18.75g約2/3oz堤防一般釣り
8号30g約1ozちょい投げ
10号37.5g約1.3oz投げ釣り基本
15号56.25g約2oz遠投・深場
20号75g約2.6oz本格投げ釣り
30号112.5g約4oz船釣り・強流

実用的な選び方の目安

オモリ選びの基本として、「水深1m=1号」を目安にすると分かりやすいです。ただし、潮の流れが速い場合はこれより重めを選ぶ必要があります。

オモリの主要な種類と特徴

ナス型オモリ|汎用性抜群の定番

最もポピュラーで汎用性の高いオモリです。野菜のナスのような形状で、潮の抵抗を受けにくく、まっすぐ沈むのが特徴です。

  • 形状:下膨れのナス型で安定した沈下
  • 用途:サビキ釣り、ちょい投げ、胴突き仕掛け
  • サイズ展開:1号~20号程度
  • メリット:安価で入手しやすく、底で転がりやすい

六角オモリ(小田原型)|安定性重視

神奈川県小田原市発祥のオモリで、面取りされた平らな形状が特徴です。

  • 形状:六角形で平面があり転がりにくい
  • 用途:堤防釣り全般、ブッコミ釣り
  • サイズ展開:10号~30号程度
  • メリット:仕掛けをその場に留めやすく、潮流に強い

中通しオモリ|食い込み抜群

オモリの中心に穴が開いており、ラインを通して使用する遊動式オモリです。

  • 形状:丸型、タル型、ナツメ型など多様
  • 用途:ブッコミ釣り、ウキ釣り
  • メリット:魚がエサを咥えた時の違和感が少ない
  • デメリット:ラインとの摩擦でダメージの可能性

天秤オモリ|投げ釣りの必需品

L字型のアームにオモリが付いた形状で、投げ釣りには欠かせないアイテムです。

  • 種類:固定式天秤、ジェット天秤など
  • 用途:キス釣り、カレイ釣りなどの投げ釣り
  • メリット:仕掛け絡み防止、根掛かり軽減
  • 重量:15~30号が主流

小型オモリの換算表(ガン玉・割ビシ)

ウキ釣りで重要な役割を果たす小型オモリについても理解しておきましょう。

ガン玉(カミツブシ)換算表

表記重量用途
G80.07g超微調整
G50.16g表層~中層
G30.25gウキ微調整
B0.55g基本サイズ
2B0.75gフカセ釣り
3B0.95g中層狙い

割ビシ換算表

表記重量特徴
極小0.2g最軽量
0.4g電気ウキ標準
0.75gバランス重視
0.9g大型ウキ用
特大2.1g強流対応

注意点

ガン玉の「2B」は「B×2」ではありません!
また、ジンタン(G表記)は数字が大きくなるほど軽くなる点も要注意です。
• G1(0.4g) > G2(0.31g) > G3(0.25g)の順

釣り方別オモリ選択ガイド

堤防でのサビキ釣り

家族釣りの定番であるサビキ釣りでは、3~10号のナス型オモリが基本です。

  • 浅場(~5m):3~5号
  • 中深場(5~10m):6~8号
  • 深場・流れ速:10号以上

ちょい投げ釣り

手軽に楽しめるちょい投げでは、8~15号のナス型または六角オモリを使用します。

  • 近距離(~30m):8~10号
  • 中距離(30~50m):12~15号
  • 風・流れ強:重めに調整

本格投げ釣り

キスやカレイを狙う本格投げ釣りでは、天秤オモリが必須です。

  • 堤防:15~20号天秤
  • サーフ:20~30号天秤
  • 遠投重視:25号以上

ウキ釣り

ウキの浮力に合わせた繊細な調整が重要です。

  • 円錐ウキ:ガン玉で微調整
  • 電気ウキ:割ビシ使用
  • 大型ウキ:中通しオモリ併用

オモリ選びの重要ポイント

水深と潮流を考慮する

基本は「1m=1号」の法則ですが、実際には以下の要素も考慮する必要があります。

  • 潮の速さ:速い場合は基準より重く
  • 風の強さ:強風時は重めで対応
  • ライン:太いラインほど抵抗大
  • 底質:砂地は軽め、岩場は重め

釣り場の特性に合わせる

釣り場の環境によって最適なオモリ形状が変わります。

  • 砂地:転がりやすいナス型や丸型
  • 岩場:引っかかりにくい中通し
  • 流れ強:安定性の高い六角型
  • 根掛かり多:スパイク付きで固定

ロッドの適合重量を確認

使用するロッドのオモリ負荷を必ず確認しましょう。

  • 適合範囲を超えると竿が折れる危険性
  • 軽すぎると飛距離が出ない
  • 表記の中間値が使いやすい

初心者におすすめのオモリセット

これから釣りを始める方に推奨するオモリの組み合わせを紹介します。

基本セット(堤防釣り用)

  • ナス型:3、5、8、10号(各5個程度)
  • 六角:12、15号(各3個程度)
  • ガン玉:B、2B、3Bセット

投げ釣りセット

  • 天秤:15、20、25号(各2個程度)
  • 予備ナス型:同重量(根掛かり対策)

ウキ釣りセット

  • 中通し:1、2、3号
  • ガン玉:G5~3Bの詰め合わせ
  • 割ビシ:小、中、大セット

オモリ使用時の注意点

安全面での注意

オモリは重量があるため、扱いには十分注意が必要です。

  • キャスト時の周囲確認を徹底
  • 落下による怪我に注意
  • 鉛製品のため小さな子供の誤飲防止

環境への配慮

近年、環境への配慮から鉛フリーオモリも増えています。

  • 根掛かりしたオモリは回収に努める
  • 可能な限り鉛フリー製品を選択
  • 使用済みオモリは適切に処分

保管とメンテナンス

  • 使用後は真水で洗浄
  • サビ防止のため乾燥保管
  • 号数別に整理して保管
  • 定期的な在庫確認

よくある失敗例と対策

オモリが軽すぎる

症状:仕掛けが流されて底を取れない、飛距離が出ない

対策:1~2号重いオモリに交換。潮の状況を見て段階的に調整。

オモリが重すぎる

症状:魚のアタリが分からない、エサが不自然に沈む

対策:必要最小限の重さに調整。「底が取れる最軽量」を基準にする。

仕掛けが絡む

症状:オモリと針が絡まる、投げた時に糸絡み

対策:天秤の使用、オモリの形状変更、仕掛けの長さ調整。

まとめ

オモリ選びをマスターすることで、釣りの精度と釣果は確実に向上します。

最も重要なのは、水深と潮流に適したオモリを選ぶことです。基本の「1m=1号」を基準にしながら、実際の条件に合わせて調整していきましょう。

また、オモリの形状や種類を理解することで、それぞれの釣りに最適な選択ができるようになります。

最初は基本的なナス型オモリから始めて、徐々に天秤や中通しオモリなど専用品を使い分けていくことをおすすめします。適切なオモリ選びで、より多くの魚との出会いを楽しんでください。

参考サイト:
ダイワ公式サイト - 単位換算表

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