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ポップシークルー レクター 111F完全ガイド!リップレスミノーでシーバス攻略

ポップシークルー レクター 111F完全ガイド!リップレスミノーでシーバス攻略

ポップシークルー レクター 111Fとは

2022年にプロアングラー大野ゆうきが立ち上げたシーバス専門ブランド「ポップシークルー」。その代表作ともいえるのが、レクター 111Fです。

このルアーは、細身のリップレスフローティングミノーでありながら、独特のスローピッチゆらぎアクションを生み出すことで、従来のミノーでは攻略困難だったシチュエーションに新たな可能性をもたらしました。

特に注目すべきは、スピードの遅いベイトを捕食しているシーバスに対する圧倒的な効果です。波に揉まれながらゆらぐ瀕死のベイトや、水面に浮ききらないベイトを捕食しているシーバスに対して、これまでにないナチュラルなアプローチを可能にします。

バチ抜けシーズンはもちろん、ハクやイナッ子、イワシ、サッパ、サヨリなど水面付近にいるベイトを狙っているシーバスであれば、オールシーズン対応する汎用性の高さも大きな魅力です。

主な特長

スローピッチゆらぎアクションの威力

レクター 111Fの最大の特徴は、スローピッチゆらぎアクションです。このアクションは、従来のリップレスミノーとは一線を画す革新的な動きを実現しています。

一般的なリップレスミノーは、水の抵抗を受けにくい構造によりヌルヌルとした動きが特徴ですが、レクター 111Fは独自の設計により、ゆっくりとしたピッチで左右に揺れる生命感あふれるアクションを生み出します。

このアクションにより、瀕死の小魚弱ったベイトフィッシュを完璧に演出。プレッシャーの高いフィールドでも、シーバスに警戒心を抱かせることなく、自然にバイトへと導きます。

特に効果的なのは、低活性時のシーバスに対してです。活性の低いシーバスは、動きの激しいルアーには反応しにくいものですが、レクター 111Fのゆったりとしたアクションには思わず口を使ってしまうのです。

水面直下~10cmの絶妙なレンジ設定

レクター 111Fのもう一つの大きな特徴が、水面直下~10cmという絶妙な潜行レンジです。この設定は、シーバスが最も意識するレンジを的確に捉えています。

このレンジ設定により、リトリーブスピード次第で引き波を立てて引いたり、僅かに潜らせて流すことが可能になります。つまり、一つのルアーで複数のアプローチができるのです。

引き波を立てるアクションは、表層を意識しているシーバスに対して強烈なアピールとなります。一方、僅かに潜らせるアクションは、警戒心の強いシーバスに対してナチュラルなアプローチを可能にします。

また、この浅いレンジ設定により、極めて浅いポイントでも使用可能です。干潮時の浅場や、ウェーディングでの足元など、従来のミノーでは攻略困難だったエリアも効率的に探ることができます。

オールシーズン対応の汎用性

レクター 111Fの優れた点は、季節を問わない汎用性の高さです。多くのルアーが特定のシーズンやパターンに特化している中、このルアーは年間を通して活躍します。

春のバチ抜けパターン

春の代表的なパターンであるバチ抜けでは、スローピッチゆらぎアクションが威力を発揮します。バチ(ゴカイ類)の動きを完璧に再現し、シーバスの捕食本能を刺激します。

夏のマイクロベイトパターン

夏場に多いハクやイナッ子などのマイクロベイトパターンでも高い効果を発揮。小さなベイトの群れに混じって泳ぐ様子を演出し、選択的にシーバスを狙い撃ちできます。

秋のイワシ・サッパパターン

秋の荒食いシーズンでは、イワシやサッパなどの中型ベイトにも対応。111mmというサイズ感が、これらのベイトフィッシュにマッチします。

冬の低活性対応

水温の下がる冬場でも、スローアクションにより低活性のシーバスにアプローチ可能。他のルアーでは反応しないシーバスも、このナチュラルな動きには反応を示します。

リップレスミノーの圧倒的メリット

従来ミノーとの違いとは

リップレスミノーと従来のリップ付きミノーには、根本的な違いがあります。この違いを理解することで、レクター 111Fの真価を最大限に活用できます。

構造的な違い

リップ付きミノーは、リップ部分で水流を受けることで鋭い動きや、ロッドアクションに対する反応の良さを発揮します。一方、リップレスミノーはボディ前面が水流を受ける構造により、より自然で控えめなアクションを生み出します。

飛距離性能の違い

レクター 111Fをはじめとするリップレスミノーの大きなメリットが優れた飛距離性能です。リップが空気抵抗となるリップ付きミノーに比べ、飛行姿勢が安定し、遠投が容易になります。

この飛距離性能により、沖のナブラ遠くのストラクチャーにも確実にルアーを届けることができ、釣果向上に直結します。

レンジキープ能力

リップ付きミノーは潜行力に優れる一方、レクター 111Fのようなリップレスミノーは浅いレンジでの安定性に優れています。特に極浅エリアでは、根掛かりのリスクを最小限に抑えながら効率的に探ることが可能です。

食わせ力とナチュラルアクション

レクター 111Fの最大の武器は、圧倒的な食わせ力です。この食わせ力の源泉となっているのが、リップレスミノー特有のナチュラルアクションです。

弱ったベイトの完璧な演出

自然界において、シーバスが最も捕食しやすいのは弱ったり傷ついたりしたベイトフィッシュです。レクター 111Fのスローピッチゆらぎアクションは、まさにこの状況を完璧に再現します。

健康なベイトフィッシュの素早い動きとは対照的に、ゆっくりとした不規則な動きにより、シーバスの捕食本能を強烈に刺激します。

プレッシャー対応力

近年のシーバスフィッシングでは、フィールドのプレッシャー上昇が大きな課題となっています。多くのアングラーが同じポイントを狙うため、シーバスの警戒心も高まっています。

このような状況下で威力を発揮するのが、レクター 111Fのナチュラルアクションです。派手なアクションで警戒心を煽ることなく、自然にシーバスの捕食レンジに入り込むことができます。

低活性時の切り札

水温の変化や気圧の変動により、シーバスの活性が低下することがあります。このような低活性時には、多くのルアーが効果を発揮しません。

しかし、レクター 111Fのスローアクションは、低活性のシーバスでも思わず口を使ってしまう魅力があります。他のルアーで反応がない時の最後の切り札として、多くのアングラーに愛用されています。

バチ抜けパターン完全攻略

バチ抜けでの効果的な使い方

春の風物詩ともいえるバチ抜けパターンは、シーバスアングラーにとって最も重要なシーズンの一つです。レクター 111Fは、このバチ抜けパターンにおいて圧倒的な威力を発揮します。

バチの動きを完璧に再現

バチ(ゴカイ類)は水中でゆらゆらと漂いながら移動します。この動きを再現するには、スローピッチゆらぎアクションが最適です。レクター 111Fのアクションは、まさにバチの動きそのものを表現しています。

リトリーブは極めてスローに行うのがポイントです。時にはリトリーブを止めて、流れに任せるドリフトも効果的。バチが流れに身を任せる様子を演出できます。

タイミングの重要性

バチ抜けは潮汐と密接な関係があります。一般的に、大潮周りの夜間に最も活発になります。レクター 111Fを使用する際も、このタイミングを狙うことが重要です。

特に効果的なのは、潮が動き始める時間帯です。この時間帯にレクター 111Fをスローリトリーブすることで、バチ抜けに反応するシーバスを効率的に狙うことができます。

ポイント選択のコツ

バチ抜けパターンでは、ポイント選択が釣果を大きく左右します。レクター 111Fの特性を活かすには、以下のようなポイントが効果的です。

河口部や運河などの流れの緩やかなエリアでは、レクター 111Fのスローアクションが威力を発揮します。また、浅場のストラクチャー周りでは、10cmという浅い潜行レンジが有利に働きます。

マイクロベイトパターンへの対応

夏場に多く見られるマイクロベイトパターンは、ハクやイナッ子などの小さなベイトフィッシュが大量に接岸する現象です。このパターンでも、レクター 111Fは高い効果を発揮します。

サイズマッチングの重要性

マイクロベイトパターンでは、ベイトのサイズに合わせることが重要です。111mmというレクター 111Fのサイズは、成長したハクやイナッ子にちょうど良いマッチングとなります。

小さすぎるルアーでは存在感が不足し、大きすぎるルアーでは不自然になってしまいます。レクター 111Fの絶妙なサイズ感が、このパターンでの成功率を高めます。

群れへのアプローチ

マイクロベイトは大きな群れを形成することが多く、シーバスはこの群れの中から弱った個体を選択的に捕食します。レクター 111Fのスローピッチゆらぎアクションは、まさにこの弱った個体を演出します。

群れの中をゆっくりと通すことで、群れから離れた弱った個体を演出。シーバスの選択的捕食を誘発します。

季節別ベイトパターン攻略法

レクター 111Fの汎用性を最大限に活かすには、季節ごとのベイトパターンを理解し、それに応じた使い方をマスターすることが重要です。

春:バチ・稚アユパターン

春はバチ抜け稚アユの遡上が重なる重要なシーズンです。レクター 111Fは両方のパターンに対応できる優れた汎用性を持っています。

バチ抜けでは前述のスローリトリーブが効果的。稚アユパターンでは、やや速めのリトリーブで群れから離れた個体を演出します。

夏:ハク・イナッ子パターン

夏場の代表的なパターンであるハクやイナッ子に対しては、レクター 111Fのサイズ感が絶妙にマッチします。表層を意識したスローリトリーブで、群れの中の弱った個体を演出します。

秋:イワシ・サッパパターン

秋の荒食いシーズンでは、イワシやサッパなどの中型ベイトが主役となります。この時期は、やや速めのリトリーブで逃げ惑うベイトを演出することが効果的です。

冬:低活性対応

水温の下がる冬場は、シーバスの活性も低下します。この時期こそ、レクター 111Fのスローアクションが威力を発揮。極めてスローなリトリーブで、低活性のシーバスにアプローチします。

スペック表

項目仕様特徴・備考
全長111mmマイクロベイトから中型ベイトまで対応
重量10.5g遠投性能と操作性のバランス
タイプフローティングリップレス設計
潜行レンジ0~10cm水面直下の絶妙なレンジ
アクションスローピッチゆらぎ独自開発のナチュラルアクション
フックサイズ#8標準的なトレブルフック
リングサイズ#2強度と操作性を両立
定価1,800円(税込1,980円)高性能ながらリーズナブル
対象魚種シーバス専用設計による高い効果
適用シーズンオールシーズン年間を通して活躍

カラーバリエーション一覧

番号カラー名JANコード推奨使用場面
#001ハッピーレモン4580022261109クリアウォーター・日中
#002カルボナーラ4580022261116マッディウォーター・汎用
#003アーク4580022261123ナチュラル・プレッシャー高
#004ホワイトシェード4580022261130夜間・ローライト
#005トロピカルフラッシュ4580022261147アピール重視・活性高
#006ブルーソーダクリーム4580022261154クリアウォーター・汎用
#007ホライズン4580022261161夕マズメ・朝マズメ
#008ゴールデンマンゴー4580022261178濁り・アピール重視
#009COHマットチャート4580022261185マッディウォーター・夜間
#010PSC4580022261192ブランドオリジナル・汎用
#011KISARAGI(NEW)4580022261543新色・春パターン
#012ブルピンシャドーボーン(NEW)4580022261550新色・オールラウンド

競合商品徹底比較

メーカー・商品名サイズ・重量価格特徴総合評価
ポップシークルー
レクター 111F
111mm
10.5g
¥1,980スローピッチゆらぎ
オールシーズン対応
革新的アクション
ハイドアップ
HUミノー111F
111mm
11g
¥2,200強烈波動アクション
高い浮力
パワー系だが価格高
シマノ
サイレントアサシン120F
120mm
14g
¥2,500フラッシュブースト
高い実績
定番だが高価格
メガバス
カゲロウ124F
124mm
12.5g
¥2,800高い信頼性
豊富な実績
実績十分だが最高価格
ダイワ
ショアラインシャイナーZ
120mm
17g
¥2,400重心移動システム
遠投性能
飛距離重視なら選択肢

比較分析の結論:レクター 111Fは、独自のスローピッチゆらぎアクションという他にない特徴を持ちながら、価格面でも優位性を保っています。特にバチ抜けやマイクロベイトパターンでは、競合商品を上回る効果を発揮する革新的なルアーです。

使用感・実釣インプレッション

実際の使用感レポート

レクター 111Fを実際にフィールドで使用してみると、まず感じるのはキャストフィールの良さです。10.5gという重量は、ライトタックルでも十分な飛距離を確保でき、ピンポイントキャストの精度も高いレベルで実現できます。

着水後の立ち上がりの速さも印象的です。着水と同時にすぐにアクションを開始し、表層での存在感を発揮します。この立ち上がりの良さにより、着水直後のバイトも期待できます。

リトリーブを開始すると、スローピッチゆらぎアクションの真価を実感できます。従来のリップレスミノーとは明らかに異なる、生命感あふれる動きは、見ているだけでもシーバスが反応しそうな魅力を感じさせます。

特に印象的なのは、スローリトリーブ時の安定性です。極めて遅いスピードでも破綻することなく、一定のアクションを維持し続けます。この安定性により、低活性時でも確実にシーバスにアピールできます。

各シチュエーションでの効果

河口部での使用感

河口部では、流れの変化に対するレクター 111Fの対応力を実感できます。流れの強弱に関係なく、安定したアクションを維持し、ドリフトさせても自然な動きを演出します。

特に効果的なのは、流れの境目でのアプローチです。この境目にレクター 111Fを通すことで、流れに翻弄される小魚を演出し、シーバスの捕食本能を刺激します。

港湾部での実力

港湾部では、ストラクチャー周りでのタイトなアプローチが可能です。10cmという浅い潜行レンジにより、桟橋の下や係船ロープ周りなど、根掛かりリスクの高いエリアも攻略できます。

また、常夜灯周りでは、光に集まるベイトフィッシュを演出する使い方も効果的です。光の境界線をゆっくりと通すことで、警戒心の強いシーバスにもアプローチできます。

サーフでの可能性

サーフでは、遠投性能を活かしたアプローチが可能です。沖のナブラや離岸流の境目など、遠距離のポイントにも確実にルアーを届けることができます。

波の影響を受けやすいサーフでも、レクター 111Fの安定したアクションは健在です。波に揉まれながらも、自然な動きを維持し続けます。

推奨タックルセッティング

レクター 111Fの性能を最大限に引き出すためには、適切なタックルセッティングが重要です。ルアーの特性を理解した上で、最適な組み合わせを選択しましょう。

ライトタックルセッティング

ロッド:8.0~8.6ft ML~M
リール:2500~3000番
ライン:PE 0.8~1.0号
リーダー:フロロ 16~20lb

このセッティングは、繊細なアプローチを重視する場合に最適です。レクター 111Fのスローピッチゆらぎアクションを最も自然に演出でき、プレッシャーの高いフィールドでも効果を発揮します。

スタンダードセッティング

ロッド:8.6~9.0ft M
リール:3000~4000番
ライン:PE 1.0~1.2号
リーダー:フロロ 20~25lb

最もバランスの取れたセッティングで、様々なシチュエーションに対応できます。飛距離とコントロール性能を両立し、オールラウンドに使用できます。

パワーセッティング

ロッド:9.0~9.6ft MH
リール:4000番以上
ライン:PE 1.2~1.5号
リーダー:フロロ 25~30lb

大型シーバスやストラクチャーの多いエリアでの使用に適したセッティングです。強引なやり取りが必要な場面でも、安心してファイトできます。

セッティングのポイント

重要なのは、リーダーの長さです。レクター 111Fの特性を活かすには、1.5~2.0mの長めのリーダーを使用することをおすすめします。これにより、より自然なアクションを演出できます。

また、ドラグ設定も重要な要素です。スローアクションを活かすため、やや緩めのドラグ設定(リーダー強度の60~70%)が効果的です。

まとめ

ポップシークルー レクター 111Fは、プロアングラー大野ゆうきの豊富な経験と技術が結集した革新的なリップレスミノーです。

スローピッチゆらぎアクションという独自の技術により、従来のルアーでは攻略困難だったシチュエーションに新たな可能性をもたらしました。特にバチ抜けパターンやマイクロベイトパターンでは、他の追随を許さない効果を発揮します。

水面直下~10cmという絶妙な潜行レンジと、オールシーズン対応の汎用性により、一年を通してシーバスアングラーの強力な武器となります。

1,980円というリーズナブルな価格設定でありながら、プロレベルの性能を実現している点も大きな魅力。初心者から上級者まで、すべてのシーバスアングラーにおすすめできる逸品です。

シーバスフィッシングの新たな可能性を切り開くレクター 111F。あなたのタックルボックスに加えて、その革新的な性能を体感してみてください。

参考サイト:
ポップシークルー公式サイト - レクター 111F

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