復刻された王道イカメタルの代表格として、多くの船長から絶大な信頼を寄せられているデュエルの「鉛スッテ四ツ目™」。
この製品は、長年にわたってイカメタル界で培われた技術とノウハウが結集された、まさに船長の切り札と呼ぶにふさわしいアイテムです。
特に深場狙いや潮流の速い状況、二枚潮・三枚潮といった複雑な潮流条件下で、その真価を発揮します。
鉛スッテ四ツ目™の基本スペック
デュエルの鉛スッテ四ツ目™は、#12から#30まで幅広いサイズ展開を誇り、様々な釣り場の条件に対応できる設計となっています。
各サイズの重量は以下の通りです:
- #15号:56g
- #20号:75g
- #25号:94g
- #30号:114g
この重量設定により、浅場から深場まで、また潮流の緩い場所から激流まで、あらゆる状況に対応することが可能です。
特に深場での使用や、潮流が速く底取りが困難な状況では、その重量による安定性が大きなアドバンテージとなります。
四つの革新的技術
鉛スッテ四ツ目™の名前の由来でもある「四つのダイヤ目」は、単なるデザインではありません。
これらのダイヤ目は、水中でのフラッシング効果を最大化し、イカの視覚に強烈にアピールする役割を果たしています。
光の反射角度が計算され尽くしたこの設計により、様々な角度からイカにアピールすることが可能となっています。
さらに、ダイレクトアイシステムにより、アングラーのロッドアクションがダイレクトにスッテに伝達されます。
この技術により、微細なアクションから大きなジャークまで、意図した通りの動きをスッテに与えることができ、イカの反応を引き出しやすくなっています。
ラダーヘッドは、この製品の最も特徴的な技術の一つです。
舵の役割を果たすこの形状により、フォール中やアクション中にスッテがブレることなく、安定した姿勢を保持します。
これにより、イカがスッテを抱きやすい状況を作り出し、フッキング率の向上に大きく貢献しています。
ラウンドボディ設計は、オールマイティーな使用を可能にします。
この形状により、様々な誘い方に対応でき、初心者から上級者まで幅広いアングラーが使いやすい設計となっています。
革新的な14本×2段の段差フック
イカメタルにおいて、フッキング性能は釣果を大きく左右する重要な要素です。
鉛スッテ四ツ目™では、14本×2段の段差フックを採用することで、この課題を解決しています。
特にツツイカの細い足も確実に掛けることができるよう設計されたこのフックシステムは、従来の製品では取り逃していた微細なアタリも確実にキャッチします。
2段に配置されたフックにより、イカがスッテを抱いた際の様々な角度からのアプローチに対応し、フッキング率の大幅な向上を実現しています。
また、フックの材質にもこだわりがあり、錆びにくい素材を使用することで、海水での使用においても長期間にわたって性能を維持します。
豊富なカラーバリエーション
鉛スッテ四ツ目™は、全14色という豊富なカラーラインナップを誇ります。
これらのカラーは、単に見た目の違いだけでなく、それぞれが特定の状況や条件に最適化されて開発されています。
ブルー夜光シリーズ(BLRH、BLRM、BLRY)は、イカが最も視認しやすいとされるブルーグリーンの発光を特徴としています。
発光ピーク波長488nmという科学的根拠に基づいた設計により、水中でのイカの視認性を最大化しています。
特にBLRH(ブルー夜光レッドヘッド)は定番カラーとして多くのアングラーに愛用されており、迷った時の最初の一投に選ばれることが多いカラーです。
ピンクパープルヘッド(PPUH)は、サワラやフグなどの魚対策用として効果的なカラーです。
イカ以外の魚種によるエサ取りが多い状況では、このカラーが威力を発揮します。
フラッシュシリーズ(FRH、FRM、FRY)は、金属の反射によるフラッシング効果でイカにアピールします。
特に日中の明るい時間帯や、水の透明度が高い状況で効果を発揮するカラーです。
ゴールドリアルアカイカ(GRAI)は、興奮したツツイカをリアルに再現したカラーです。
エンジ色の興奮色は潮色を選ばない万能カラーとして、様々な状況で安定した釣果を期待できます。
革新的なシステムカラー®
20号、25号、30号には、デュエル独自のシステムカラー®が採用されています。
このシステムは、わかりやすいネーミングにより、状況に応じた使い分けを可能にする画期的なアプローチです。
日中ピンク®(KVVP)は、紫外線発光のケイムラボディにシルエットがハッキリ出るパープルヘッドとピンクの組み合わせです。
オールマイティに使えるカラーで、ライト点灯時の浅場でも効果を発揮します。
すみ潮ブルー®(KVSB)は、紫外線が深場まで届きやすい「すみ潮」状況下で威力を発揮します。
イカが認識しやすいブルー系は効果抜群で、紫外線が含まれるメタハラ集魚灯下のディープでも高い効果を示します。
まずめオレンジ®(KVMO)は、ライト点灯前の紫外線が落ちるマズメ時や濁り潮時に効果があるカラーです。
視認性の悪い状況でも、イカにしっかりとアピールすることができます。
お月見パープル®(BLTP)は、イカが認識しやすく集魚力抜群のブルー夜光を採用しています。
月明で集魚灯への集まりが悪い時や日没後、最初に投入したいカラーとして多くのアングラーに支持されています。
効果的な使用方法とテクニック
鉛スッテ四ツ目™を最大限に活用するためには、適切な使用方法を理解することが重要です。
イカメタルの基本となる「2~3回シャクって、止める(ステイする)」という動作は、この製品でも有効です。
しかし、鉛スッテ四ツ目™の特徴を活かすためには、より細かなテクニックが必要になります。
まず、ダイレクトアイの特性を活かすため、ロッドアクションは明確で意図的なものにすることが重要です。
微細なアクションから大きなジャークまで、スッテにダイレクトに伝達されるため、アングラーの意図が明確に反映されます。
ラダーヘッドによる安定性を活かすため、フォール中は余計なテンションをかけず、自然なフォールを心がけることが効果的です。
この安定したフォールにより、イカがスッテを抱きやすい状況を作り出すことができます。
シェイクアクションを行う際は、竿先を細かく振動させることでスッテを細かく振動させ、イカを焦らせた後、ピタッと止めてイカにスッテを抱かせるタイミングを作ります。
このメリハリのあるアクションが、鉛スッテ四ツ目™の性能を最大限に引き出すコツです。
状況別カラーローテーション
効果的な釣果を上げるためには、状況に応じたカラーローテーションが重要です。
朝マズメでは、まずめオレンジ®(KVMO)から始めることをお勧めします。
紫外線が少ない時間帯でも、イカにしっかりとアピールできるカラーです。
日中の明るい時間帯では、日中ピンク®(KVVP)やフラッシュシリーズが効果的です。
特に水の透明度が高い状況では、フラッシング効果の高いカラーが威力を発揮します。
濁り潮の状況では、すみ潮ブルー®(KVSB)が最適です。
紫外線が深場まで届きやすい特性を活かし、視認性の悪い状況でもイカにアピールできます。
夜間や集魚灯使用時には、お月見パープル®(BLTP)やブルー夜光シリーズが効果的です。
特に月明かりで集魚灯への集まりが悪い時には、お月見パープル®の集魚力が威力を発揮します。
実際の使用感とインプレッション
多くのアングラーから寄せられるインプレッションによると、鉛スッテ四ツ目™は「潮があまり早くない時に特に良い」という評価を得ています。
これは、ラダーヘッドによる安定性とダイレクトアイによる正確なアクション伝達が、穏やかな潮流条件下で最大限に活かされるためです。
また、日本海での使用に適しているという評価も多く、特に若狭・小浜エリアではド定番のアイテムとして認知されています。
価格面でもコストパフォーマンスが良いという評価が多く、初心者から上級者まで幅広く愛用されています。
耐久性についても、針が錆びにくいという特徴があり、海水での使用においても長期間にわたって性能を維持できます。
まとめ
デュエルの鉛スッテ四ツ目™は、長年にわたるイカメタル研究の集大成として開発された、まさに王道と呼ぶにふさわしい製品です。
四つのダイヤ目によるフラッシング効果、ダイレクトアイによる正確なアクション伝達、ラダーヘッドによる安定性、そして14本×2段の段差フックによる高いフッキング性能という四つの革新的技術により、様々な状況でのイカメタルを成功に導きます。
特に深場狙いや潮流の速い状況、複雑な潮流条件下では、その真価を発揮し、多くのアングラーから「船長の切り札」として信頼されています。
豊富なカラーバリエーションと革新的なシステムカラー®により、あらゆる状況に対応できる汎用性も大きな魅力です。
イカメタルを始めたばかりの初心者から、より高い釣果を求める上級者まで、すべてのアングラーにお勧めできる逸品と言えるでしょう。
参考サイト:デュエル公式サイト - 鉛スッテ四ツ目™