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【2025年最新】エギングロッドの選び方完全ガイド!初心者でも失敗しない5つのポイント

【2025年最新】エギングロッドの選び方完全ガイド!初心者でも失敗しない5つのポイント

エギング(イカ釣り)は近年、釣り初心者から上級者まで幅広い層に人気が高まっている釣り方です。

しかし、いざエギングを始めようと思っても「どのロッドを選べばいいのか分からない」「種類が多すぎて迷ってしまう」という声をよく耳にします。

エギングロッドの選び方を間違えると、思うようにエギを操作できず、せっかくのイカとの出会いを逃してしまう可能性があります。

この記事では、エギング初心者でも迷わずロッドを選べるよう、長さ・硬さ・重さなどの重要なポイントを分かりやすく解説します。

また、価格帯別のおすすめや、よくある失敗例も紹介しているので、最後まで読んでいただければ、あなたにぴったりのエギングロッドが見つかるはずです。

エギングロッドとは?基本知識を押さえよう

エギングロッドとは、アオリイカを「エギ」という疑似餌で狙う釣り(エギング)のために作られた専用のルアーロッドです。

エギとは日本の伝統的な疑似餌で「餌木」と書きます。エギングでは、このエギをアオリイカが居そうなポイントにキャストし、ロッドを素早く上方向にあおってエギを動かし、イカを誘います。

エギングロッドは、エギに激しくアクションをつける必要があるため、他のルアーロッドよりもシャキッと硬めに作られ、操作性が重視されています。

ロッドメーカーは、より軽く丈夫なカーボン素材を採用したり、ガイド等のパーツになるべく軽いものを組み合わせることで、この高い操作性を実現しています。

エギングロッドには、他の釣り用ロッドとは異なる3つの大きな特徴があります。

**特徴①:硬い**

エギングロッドは他のロッドと比較して、ブランクス(ロッドの本体部分)が硬めに作られています。

一般的に釣りで使用するロッドは、ファイト中に泳ぎ回る魚の動きに追従できるよう、ブランクスがしなやかな設計になっています。

しかしイカの場合、ファイト中に暴れて抵抗することはありません。その代わり、背中部分から取り込んだ海水を勢いよく吹き(ジェット噴射)、重く引くような動きで逃げようとします。

アオリイカは特にこのジェット噴射の勢いが強力で、この引きに負けずにイカをキャッチできるよう、エギングロッドは硬く仕上げられています。

**特徴②:軽い**

エギングロッドはエギングに臨むアングラーに配慮し、軽い設計になっています。

ロッドをしゃくって待つ、という動作を繰り返すエギングでは、釣りの最中ずっとロッドを振り続けなければなりません。

腕にかかる負担を少しでも軽減するために、エギングロッドは軽く作られているのです。

**特徴③:感度が良い**

エギングロッドは感度が良く作られているのも大きな特徴です。

イカはエギに抱きつくので、魚のように口で引っ張るグイグイとしたアタリではありません。そのため、イカのアタリは非常に繊細で分かりにくいと言われています。

わずかな状況の変化を察知するためには、より感度の高いエギングロッドを使用することが重要です。

また、エギングロッドはその高い操作性と感度により、他の釣りにも重宝します。家族で楽しめるチョイ投げ釣りやサビキ釣り、ライトショアジギングなど、多様なジャンルの釣りでエギングロッドを使用することができます。

ブランクスの強度を活かしてシーバスゲームやロックフィッシュゲームでも活躍するため、エギングロッドは汎用性が高く応用が利く、初心者アングラーにもおすすめのロッドと言えるでしょう。

エギングロッド選びの5つの重要ポイント

エギングロッドを選ぶ際には、5つの重要なポイントがあります。それぞれを詳しく解説していきましょう。

**①長さの選び方**

エギングロッドの長さは、6フィート台から10フィートを超えるものまで幅広くありますが、最も重要なのはトータルバランスです。

長さが短いエギングロッドは、操作性や手元の感度の良さには優れますが、飛距離が伸びないためロングキャストには向きません。そうなると、せっかく釣れても岩礁帯を越えてアオリイカを回収する際、引っ掛けてバラシやすくなってしまいます。

反対に長いエギングロッドを選んでしまうと、手元の操作がしにくくなり、ロッドさばきの難易度が上がります。

以上のことを踏まえると、おすすめは中間の長さ、8.3~8.6フィート辺りがとても扱いやすいロッドと言えます。

エギングロッドの長さは7フィート(約2.1m)から9フィート(約2.7m)まで幅広いものがありますが、人気が高いのは8フィート台のロッドです。8フィートはキャストのしやすさとエギをアクションさせやすさのバランスが取れた長さです。

短いロッドはエギを操作する際のダイレクト感にすぐれ、意図したとおりにアクションをつけやすい特徴があります。一方、長いロッドはエギを遠くまで投げやすい遠投性に優れています。

その中でオールマイティーに使えるのは、中間的な8フィート6インチのモデルです。エギのアクションのしやすさを重視するならそれよりも短めの7フィート台、飛距離を重視するならそれよりも長い9フィート台のロッドを選ぶのがおすすめです。

釣り場別に考えると、堤防や磯釣りなら8~9ft、船やボート釣りなら6~8ftが適しています。

**②硬さの選び方**

エギングロッドの硬さは、「UL(ウルトラライト)」「L(ライト)」「ML(ミディアムライト)」「M(ミディアム)」「MH(ミディアムヘビー)」というアルファベットの順に柔らかいものから硬いものへと記載されます。

基本的には、自分が投げて操作するエギに最適な硬さのロッドを選択することが推奨されます。

もし、よく使用するエギが一般的なサイズの3.5号であれば、MLからMパワーの硬さのロッドが好適でしょう。

この基準を貫き、例えば2.5号以下の小さなエギを使うときにはLパワーのロッドを、重いエギをフルキャストしたいという状況ではMHパワーのロッドを採用すると良いと言えます。

エギングロッドの硬さは他のルアーロッドと同じように、柔らかい方から「L(ライト)」「ML(ミディアムライト)」「M(ミディアム)」「MH(ミディアムヘビー)」とアルファベットで表記されています。

これらは使うエギのサイズに合わせて選びます。よく使われる3~3.5号が扱いやすいのが「ML(ミディアムライト)」のエギングロッドです。

それよりも軽い2.5号などのエギを使用したいなら「L(ライト)」を選びます。秋はねらうイカのサイズが小さいので小型のエギの出番が多く、やわらかめの竿が活躍します。

春に大型のイカをねらうときや、遠くのポイントをねらうときなど、4号などの重いエギを使用したければ「M(ミディアム)」や「MH(ミディアムヘビー)」のロッドを選ぶのがおすすめです。

加えて、実際に釣具店でロッドを手に取り、振る動作を試しながら使用感を確認するのが良いでしょう。ただし、振った時に簡単には曲がらないロッドは、上手くキャストできない可能性があり、またアオリイカが接近してきても反発してしまうリスクもあるため、その点には注意が必要です。

2ピースの接続部(つなぎ目)が過度に硬くなく、ゆるやかなベントカーブを描くエギングロッドを選べば安心できます。

**③重さ(自重)の選び方**

エギングロッドは年々、素材やガイドシステムの見直しによって軽い作りになるよう進化しています。

軽ければ軽いほど操作がしやすく、長時間ロッドを振っても疲れにくいというメリットがあります。

自重は何グラムがベスト!という目安はありませんが、110グラム前後までなら楽に振り回せる方が多いと思います。

ただし、ブランクスが薄くなる分、中には耐久性や剛性感の欠如が気になる方もいらっしゃるでしょう。重さの違うエギングロッドをいくつか振ってみて、自分に合った自重を見つけるのもおすすめです。

エギングは、アオリイカを誘うためにロッドを高く跳ね上げてエギを操作する必要があります。そのため、ロッドの自重はできるだけ軽い方が意図した通りに操作しやすく、長時間釣りをしていても疲れにくいです。

しかし、スペック上は軽そうに見えても、実際に釣り場で使ったときに持ち重りを感じるロッドもあります。

もし可能であれば、お店で購入するときに、実際にバランスを確認してみることがおすすめです。ロッドを指などに乗せてシーソーのようにバランスがとれる位置を探してみましょう。支点がグリップの近くに来るロッドは持ち重りしにくいです。

各ロッドメーカーの最高峰のモデルでは、軽くても強度の出るハイグレードなカーボン素材を使ったり、ガイドやグリップなどのパーツになるべく軽量なパーツを採用したりして、軽さを追求しています。

初心者向けの基準として、130gを切るモデルがより疲れにくく扱いやすいとされています。

**④感度の見極め方**

一般的にロッドの自重が軽いほど、振動を手元まで伝えやすかったり力を入れずに持てるため、感度もよくなる傾向があります。感度を重視するなら、まずはスペック表で自重を比較してみるといいでしょう。

また、ガイドにも注目してみましょう。使われているガイドリングの径が小さいほどラインと接しやすくなり、ライン越しに伝わってくる振動を感じやすくなります。ただしガイドが小さすぎると、キャスト時にリーダーの結び目がぶつかって飛距離が落ちてしまいます。

お店でロッドを手にとってみれるなら、リールシート部を軽く持った状態で、グリップエンドをトントンと軽く叩いてみてください。

このときティップはその振動を受けてグワングワンとしなっているはず。感度に優れる高弾性カーボンを使用しているロッドは、このしなりが早く収束します。

水中でエギがどんな状態になっているかや、アオリイカがエギに触腕を伸ばしてきたときのかすかなアタリを的確に手元まで伝えてくれる感度を備えたロッドを選びたいところです。

**⑤価格帯別の選び方**

エギングロッドの価格帯は幅広く、1万円以下のエントリーモデルから10万円を超えるハイエンドモデルまで様々です。

初心者の方は、1万円を切るモデルでも十分エギングは可能です。専門ロッドであればなお良いでしょう。

**初心者向け(1万円以下)**
この価格帯でも基本的な性能は十分備わっており、エギングを始めるには問題ありません。重量は少し重めになりがちですが、操作性や感度も実用レベルです。

**中級者向け(1~3万円)**
この価格帯になると、軽量化が進み、感度も向上します。カーボン素材の質も上がり、より快適にエギングを楽しめるようになります。

**上級者向け(3万円以上)**
ハイグレードなカーボン素材を使用し、軽量でありながら高い強度を実現。感度も最高レベルで、微細なアタリも逃しません。

価格と性能のバランスを考えると、初心者の方はまず1万円前後のモデルから始めて、エギングに慣れてきたら上位モデルにステップアップするのがおすすめです。

初心者が失敗しないための選び方

エギング初心者が陥りがちな失敗例と、それを避けるための選び方をご紹介します。

**よくある失敗例**

多くの初心者が犯しがちな失敗は、「見た目や価格だけで選んでしまう」ことです。

高価なロッドが必ずしも初心者に適しているとは限りません。また、極端に安いロッドを選んでしまうと、エギングの楽しさを十分に味わえない可能性があります。

もう一つの失敗例は、「長すぎるロッドを選んでしまう」ことです。飛距離を重視して9フィート以上の長いロッドを選ぶ初心者がいますが、操作が難しくなり、エギングの基本動作であるシャクリが上手くできなくなってしまいます。

**最初の1本の選び方**

初心者の最初の1本としては、8.6フィートのMLパワーのロッドがおすすめです。

この組み合わせは最もバランスが良く、様々なシチュエーションに対応できます。重量は130g以下を目安に選ぶと、長時間の釣りでも疲れにくいでしょう。

価格帯は1万円前後から始めて、エギングに慣れてきたら上位モデルを検討するのが賢明です。

**釣り場別の選び方**

堤防や磯からの釣りでは、8~9フィートのロッドが適しています。足場が高い場所では、やや長めのロッドの方が取り込みが楽になります。

船やボートからの釣りでは、6~8フィートの短めのロッドが扱いやすいでしょう。狭いスペースでの操作性を重視した選択が重要です。

**体力や予算に合わせた選び方**

体力に自信がない方や女性の方は、特に軽量性を重視してロッドを選ぶことをおすすめします。120g以下のロッドであれば、長時間の釣りでも負担が少なくなります。

予算に限りがある場合は、まず基本的な性能を満たすエントリーモデルから始めて、徐々にステップアップしていく方法が現実的です。

重要なのは、予算的にも体力的にも身の丈にあったロッドを使うことです。

無理をして高価で重いロッドを選んでも、快適にエギングを楽しめなければ意味がありません。

エギングロッドの使い方とメンテナンス

エギングロッドを長く愛用するためには、正しい使い方とメンテナンスが重要です。

**基本的な使い方**

エギングロッドの基本的な使い方は、ロッドを素早く上方向にあおってエギを動かすことです。この動作を「シャクリ」と呼びます。

シャクリの際は、手首だけでなく腕全体を使って、リズミカルにロッドを操作します。強すぎるシャクリはエギが不自然な動きになってしまうため、適度な力加減が重要です。

**長持ちさせるコツ**

ロッドを長持ちさせるためには、以下の点に注意しましょう。

まず、使用後は必ず真水で洗い流すことです。海水に含まれる塩分は、ロッドの金属部分を腐食させる原因となります。

また、ロッドを地面に置く際は、ガイドが下になるように置かないよう注意してください。ガイドリングに傷がつくと、ラインが切れやすくなってしまいます。

**メンテナンス方法**

定期的なメンテナンスとして、ガイドの点検を行いましょう。ガイドリングにひび割れや欠けがないか、定期的にチェックすることが大切です。

リールシートの可動部分には、時々潤滑剤を塗布して、スムーズに動作するよう維持しましょう。

**保管時の注意点**

ロッドを保管する際は、直射日光を避け、湿度の低い場所に保管してください。

2ピースロッドの場合は、接続部分を完全に外して保管することで、接続部の固着を防ぐことができます。

また、ロッドケースに入れる際は、他の釣り具と一緒にしないよう注意し、ロッドに傷がつかないよう配慮しましょう。

よくある質問

エギング初心者からよく寄せられる質問にお答えします。

**Q1: エギングロッドは他の釣りにも使えますか?**

A1: はい、エギングロッドは汎用性が高く、ライトショアジギング、シーバスゲーム、チョイ投げ釣りなど、様々な釣りに使用できます。特に軽量ルアーを使った釣りには最適です。

**Q2: 初心者は何フィートのロッドを選べばいいですか?**

A2: 初心者には8.6フィートのロッドがおすすめです。操作性と飛距離のバランスが良く、様々なシチュエーションに対応できます。

**Q3: 硬さはMLとMのどちらがいいですか?**

A3: 一般的な3.5号エギを中心に使うなら、MLがおすすめです。より汎用性が高く、初心者にも扱いやすい硬さです。

**Q4: 価格の安いロッドでも大丈夫ですか?**

A4: 1万円以下のエントリーモデルでも、基本的な性能は十分備わっています。まずは安価なモデルから始めて、慣れてきたら上位モデルを検討するのが良いでしょう。

**Q5: ロッドの重さはどのくらいが理想ですか?**

A5: 初心者には130g以下、できれば110g前後のロッドがおすすめです。軽量なロッドの方が長時間の釣りでも疲れにくく、操作性も向上します。

エギングロッドの選び方は、最初は複雑に感じるかもしれませんが、基本的なポイントを押さえれば、初心者でも適切なロッドを選ぶことができます。

最も重要なのは、自分の体力や予算、釣行スタイルに合ったロッドを選ぶことです。

無理をして高価なロッドを購入するよりも、まずは基本的な性能を満たすロッドから始めて、エギングの楽しさを実感してください。

そして、経験を積んでいく中で、より自分に合ったロッドを見つけていけば良いのです。適切なロッド選びで、きっと素晴らしいエギングライフが待っているはずです。

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