Abu Garcia(アブガルシア)から発売されている「システムバックパック」が、釣り人の間で高い評価を獲得している。
2023年1月に新色グレーが追加され、さらに注目度が高まっているこの製品。
本記事では、システムバックパックの詳細な機能解説から実釣インプレッションまで、購入を検討している方に必要な情報を分かりやすく紹介する。
Abu Garciaブランドの信頼性
Abu Garciaは、世界的に知られる釣り具メーカーだ。
長年にわたって培われた技術力と品質管理により、多くのアングラーから信頼を得ている。
特にバッグ類においては、実用性と耐久性を両立させた製品開発に定評がある。
システムバックパックも、そんなAbu Garciaの技術力が結集された製品の一つである。
基本スペックと価格
システムバックパックの基本仕様は以下の通りだ。
**サイズ・容量**
- 幅:28cm
- 奥行き:18cm
- 高さ:52cm
- 容量:約25L
**価格**
- メーカー希望本体価格:¥9,400(税抜)
25Lという容量は、日帰り釣行から1泊2日程度の釣行まで対応できる絶妙なサイズ設定だ。
1万円を切る価格設定でありながら、高い機能性を実現している点も魅力的である。
カラーバリエーション
現在、3つのカラーが用意されている。
**2023年新色**
- Coating Gray(コーティンググレー)
**既存カラー**
- Coating Beige(コーティングベージュ)
- Coating Black(コーティングブラック)
どのカラーもタウンユースでも違和感のないデザインとなっている。
釣り場だけでなく、日常使いでも活躍する汎用性の高さが特徴だ。
高品質な素材構成
システムバックパックの耐久性の秘密は、厳選された素材にある。
**表地の特徴**
表地には900デニールのポリエステルオックスフォードを採用している。
この素材は強度と軽さのバランスが優秀で、長期間の使用に耐える。
さらに表面にはPUコーティングが施されており、以下の効果を発揮する。
- 劣化しにくい耐久性
- 高い防水性能
- 汚れの付着防止
**下部気室の工夫**
下部気室の裏地には、薄手のPVCシートを使用している。
この素材により、以下のメリットが得られる。
- 急な雨でも浸水しにくい
- 濡れた道具を安心して収納可能
- 手入れが簡単
ただし、完全防水ではない点は理解しておく必要がある。
縫い目などから浸水する可能性があるため、過信は禁物だ。
革新的な2気室構造
システムバックパックの最大の特徴は、独自の2気室構造にある。
**上部気室の活用法**
上部気室の深さは32cmで、以下の用途に最適だ。
- ルアーケースの収納
- 着替えやタオルの保管
- 貴重品の安全な収納
**下部気室の実用性**
下部気室は深さ18cmで、こんな使い方ができる。
- 濡れた道具の分離収納
- 汚れやすいアイテムの保管
- 緊急時の防水収納
**柔軟な使い分け**
ファスナーを開けることで、1気室として使用することも可能だ。
大きな道具を収納する際や、荷物の量に応じて柔軟に対応できる。
この機能により、様々な釣行スタイルに対応できる汎用性を実現している。
充実した収納システム
システムバックパックは、メイン収納以外にも多彩なポケットを装備している。
**各種ポケットの配置**
効率的な収納を実現するため、以下のポケットが配置されている。
- サイドポケット×2
- フロントファスナーポケット
- 蓋裏部ポケット
それぞれのポケットには、明確な役割がある。
**サイドポケットの活用法**
サイドポケットは、頻繁に使用するアイテムの収納に最適だ。
以下のような使い方ができる。
- ペットボトルや水筒の収納
- ロッドケースの固定(ベルト併用)
- 小型ツールの即座取り出し
**フロントポケットの便利さ**
フロントファスナーポケットは、アクセス性に優れている。
こんなアイテムの収納に向いている。
- 財布や鍵などの貴重品
- スマートフォンやモバイルバッテリー
- 緊急時に必要な小物類
**蓋裏ポケットの実用性**
蓋裏部分にもメッシュポケットが配置されている。
以下のアイテムの収納に便利だ。
- ラインやリーダー
- 小型ケース類
- 使用頻度の高い小物
専用ポケットの工夫
システムバックパックには、釣り専用の特殊ポケットも装備されている。
**取り外し式クリアポケット**
このポケットの特徴は以下の通りだ。
- フックやシンカーをパッケージのまま収納可能
- 透明素材で中身が一目で分かる
- 取り外し可能で清掃が簡単
パッケージのまま収納できる点は、特に便利だ。
小物の整理整頓が格段に楽になる。
**ジッパー付きポケット**
ワーム等の収納に特化したポケットも用意されている。
このポケットのメリットは以下の通りだ。
- 密閉性が高く匂いが漏れにくい
- ソフトルアーの形状を保持
- 分類収納で効率的な管理
拡張性という大きな魅力
システムバックパックの真価は、その拡張性にある。
**別売りアタッチメントとの連携**
Abu Garciaでは、以下のアタッチメントを用意している。
- システムミニショルダーバッグ
- オープントップポーチ
- ロッド&ボトルホルダー
これらを組み合わせることで、自分だけのカスタムバッグを作ることができる。
**取り付け方法**
アタッチメントの取り付けは、ショルダーベルト等に行う。
工具不要で簡単に着脱できるため、釣行スタイルに応じて柔軟に変更可能だ。
**カスタマイズの効果**
拡張により、以下のメリットが得られる。
- 収納力の大幅アップ
- アクセス性の向上
- 釣種に応じた最適化
実用的な機能の数々
システムバックパックには、実釣で役立つ機能が多数搭載されている。
**上蓋の多機能性**
上蓋部分には、以下の機能が備わっている。
- フック付きゴムスピンドル
- 内側メッシュポケット
ゴムスピンドルにより、ウェア類を外付けで収納できる。
急な天候変化時に、レインウェアを素早く取り出せるのは大きなメリットだ。
**ロッド収納への対応**
サイドポケットは、ロッドケースの収納にも対応している。
ベルトとの併用により、しっかりと固定できる。
移動時の安全性と利便性を両立している。
**背負い心地への配慮**
ショルダーストラップには、以下の工夫が施されている。
- 補助ベルト付きでずれにくい
- クッション性のあるパッド
- 自由な位置調整
長時間の移動でも、疲労を軽減する設計となっている。
**安全性への配慮**
夜間の安全性も考慮されている。
ブランドネームには、リフレクタープリントが採用されている。
ライトの光で反射するため、夜間の視認性が向上する。
タックルボックスとの相性
システムバックパックは、Abu Garcia製タックルボックスとの相性が抜群だ。
**EVA Tackle Box 2 Sサイズとの組み合わせ**
別売りのEVA Tackle Box 2 Sサイズが、ジャストサイズで収納可能だ。
この組み合わせにより、以下のメリットが得られる。
- 効率的な道具管理
- 移動時の安全性確保
- 統一感のあるスタイル
**収納時の注意点**
タックルボックスを収納する際は、重量バランスに注意が必要だ。
重いボックスを入れると、背負った時に重さを感じやすくなる。
適度な荷物の分散配置が、快適な使用のコツだ。
実釣インプレッション
実際にシステムバックパックを使用したアングラーからは、高い評価が寄せられている。
**軽量性への評価**
多くのユーザーが、大きさの割に軽いと評価している。
長時間の背負い移動でも、疲労感が少ないという声が多い。
特に電車釣行では、この軽量性が大きなメリットとなる。
**背負い心地の良さ**
背中にフィットする形状設計により、一体感のある背負い心地を実現している。
長距離歩行時でも動きづらさを感じにくく、快適な移動が可能だ。
四角い形状が、この一体感に大きく貢献している。
**防水性能の実力**
実釣での防水性能についても、満足度の高い評価を得ている。
急な雨に遭遇しても、内部への浸水を効果的に防いでくれる。
ただし、完全防水ではない点は理解して使用する必要がある。
**収納力の実用性**
25Lという容量は、様々な釣行スタイルに対応できる絶妙なサイズだ。
以下のような使い分けが可能だ。
- 荷物少なめの自転車釣行
- 荷物多めの自動車釣行
- 短期間の遠征釣行
**作りの堅牢性**
長期間の使用でも、作りの堅牢性が維持されている。
ハードな使用環境でも、破損や劣化が起きにくい設計となっている。
使用シーン別の評価
システムバックパックは、様々な釣行スタイルに対応できる汎用性を持っている。
**電車釣行での優位性**
電車釣行において、このバッグは特に威力を発揮する。
主なメリットは以下の通りだ。
- 横幅が抑えられており、車内で迷惑にならない
- タウンユース対応のデザインで目立たない
- 軽量で長時間の移動も苦にならない
機動力重視の電車釣行には、まさに理想的なバッグと言える。
**自転車釣行での実用性**
自転車での移動時も、高い実用性を発揮する。
以下の点で優れている。
- 荷物が少なくても効率的に収納可能
- 背負い心地が良く、長距離移動も快適
- 防水性能で突然の雨にも対応
**自動車釣行での対応力**
荷物の多い自動車釣行でも、十分な対応力を見せる。
大容量の収納力により、以下が可能だ。
- 多種多様な道具の整理収納
- 拡張アタッチメントでさらなる容量アップ
- 車内での効率的な荷物管理
**渓流・源流釣行での信頼性**
山間部での釣行でも、その信頼性を発揮する。
特に以下の点で評価が高い。
- 防水性能による安心感
- 長距離歩行での快適性
- 堅牢な作りによる耐久性
注意すべきポイント
システムバックパックにも、いくつか注意すべき点がある。
**自立性の課題**
バッグ自体が2層構造で大きいため、自立が困難な場合がある。
何も入れていない状態では、下の気室がつぶれてしまう。
100均のカゴなどで補強すると、この問題を解決できる。
**ファスナーの硬さ**
一部のユーザーから、ファスナーが少し硬いという指摘がある。
使い始めは多少の慣れが必要かもしれない。
ただし、これ以外の使い勝手については高評価を得ている。
**重量バランスの配慮**
タックルボックスなど重いアイテムを収納する際は、重量バランスに注意が必要だ。
偏った重量配分は、背負い心地に影響する可能性がある。
適切な荷物配置を心がけることが重要だ。
競合製品との比較
釣り用バッグ市場には、多くの競合製品が存在する。
**価格面での優位性**
¥9,400(税抜)という価格設定は、非常に競争力が高い。
同等の機能を持つ他社製品と比較しても、コストパフォーマンスに優れている。
1万円を切る価格で、これだけの機能性を実現している製品は少ない。
**機能面での差別化**
以下の機能により、他社製品との差別化を図っている。
- 独自の2気室構造
- 豊富な拡張オプション
- 釣り専用設計の各種ポケット
**ブランド力の安心感**
Abu Garciaというブランド力も、大きな魅力の一つだ。
長年の実績と信頼性により、安心して使用できる。
アフターサービスの充実も、選択理由の一つとなる。
おすすめの使用方法
システムバックパックを最大限活用するための、おすすめの使用方法を紹介する。
**荷物の効率的な配置**
以下のような配置を心がけると良い。
- 重いアイテムは下部気室に
- 頻繁に使用するものはサイドポケットに
- 貴重品はフロントポケットに
**拡張アタッチメントの活用**
釣種や釣行スタイルに応じて、適切なアタッチメントを選択する。
例えば以下のような使い分けができる。
- ルアーフィッシング:ミニショルダーバッグ
- エサ釣り:オープントップポーチ
- 遠征釣行:ロッド&ボトルホルダー
**メンテナンスの重要性**
長期間の使用を考えると、適切なメンテナンスが重要だ。
以下の点に注意する。
- 使用後の汚れ除去
- 完全乾燥させてからの保管
- ファスナーの定期的な清掃
総合評価とまとめ
Abu Garcia システムバックパックは、釣り用バッグの新定番と呼ぶにふさわしい製品だ。
**主要な魅力ポイント**
以下の点で、特に高い評価を得ている。
- 優れたコストパフォーマンス
- 実用性重視の機能設計
- 高い拡張性と汎用性
- 信頼できる品質と耐久性
**推奨できるユーザー**
特に以下のようなアングラーにおすすめできる。
- 電車釣行を中心とするアングラー
- 機動力を重視する釣り人
- コストパフォーマンスを求める方
- 多様な釣種を楽しむオールラウンダー
**今後への期待**
Abu Garciaブランドの継続的な改良により、さらなる進化も期待できる。
ユーザーの声を反映した製品開発により、より完成度の高いバッグが登場する可能性もある。
現時点でも十分に完成度の高い製品だが、今後の展開にも注目したい。
システムバックパックは、初心者からベテランまで幅広いアングラーに自信を持って推奨できる、優秀な釣り用バッグである。
参考サイト:Abu Garcia公式サイト