その他 フレッシュウォーター ブラックバス 道具・タックル

シマノ 25アンタレス 徹底解説!13年ぶり復活の最高峰ベイトリール実力

シマノ 25アンタレス 徹底解説!13年ぶり復活の最高峰ベイトリール実力
シマノ 25アンタレス 徹底解説

シマノ 25アンタレス とは?13年ぶりフルモデルチェンジの最高峰

シマノ 25アンタレスは、13年ぶりにフルモデルチェンジを果たした遠心ブレーキ搭載ベイトリールの最高峰です。2025年の新製品として登場し、**37mm大口径スプールの復活**により、12アンタレスの正統な後継機種として位置づけられています。

**キャストの後半までスムーズに弾道が伸びる遠心ブレーキ、SVS∞**の特性を最大限に活かすため、シマノが新たに探求したスプールサイズ設計により、ラインキャパシティ:ナイロン14lb-100m、径/幅37/21mmという最適な設計値に辿り着きました。従来のアンタレスシリーズの血統を受け継ぎながら、現代の技術を投入した革新的なベイトリールとなっています。

革新技術MGLスプールⅣによる極上のキャストフィール

逆テーパー形状による糸巻き矯正

25アンタレスの最大の特徴は、**新開発マグナムライトスプールⅣ(MGLスプールⅣ)の搭載**です。従来のスプールが両端から中央にかけて谷折り状に深くなっていたのに対し、MGLスプールⅣは逆に山折り状の逆テーパー形状を採用しています。

この革新的な形状により、糸巻き形状を矯正して全体にバランスよくラインが巻き取られ、キャスト時のスプール振動を低減。規則的な糸巻きパターンが実現し、**キャスト時のパワーロスを防ぎ、どこまでも伸びてゆく胸のすくようなキャストパフォーマンス**を実現しています。

新形状ラインガイドとの相乗効果

MGLスプールⅣに加えて、新形状ラインガイドとギア比ごとに最適化したウォームシャフトとの相乗効果により、さらなるキャスト性能の向上を実現。従来から踏襲したサイレントチューン、S3Dスプールの効果も相まって、**流麗かつ爽快なキャストパフォーマンス**を獲得しています。

ベイトリール初搭載サイレントドライブと上質な巻き心地

静粛性と滑らかさを両立

25アンタレスには**ベイトリールで初となるサイレントドライブ**が搭載されています。この技術により、精密感のある巻き心地と静粛性を実現し、従来の12アンタレスでわずかに感じられたブレーキシューの回転による抵抗感が軽減されています。

さらに**ドライブギア軸のベアリング3個支持**により、上質かつ快適な回転フィーリングを獲得。密に噛み合い滑らかなフィーリングを実現するマイクロモジュールギア、負荷に強く軽快なリーリングを保持するXSHIPと合わせて、フラッグシップに相応しい上質なフィーリングを提供します。

パーミング性を追求したボディデザイン

25アンタレスではパーミング性を追求したボディデザインを採用。そのなだらかなボディラインは、パーミングした手にナチュラルにフィットし、快適な操作性に寄与します。レベルワンダーを覆い隠すように張り出したボディが歴代のアンタレスを彷彿させる、伝統的なデザインとなっています。

詳細スペック一覧

項目仕様
商品名25アンタレス
ギア比展開HG(ハイギア)、XG(エクストラハイギア)
ハンドル右ハンドル(100)、左ハンドル(101)
スプール径/幅37mm/21mm
ラインキャパシティナイロン14lb-100m
ブレーキシステムSVS∞(遠心ブレーキ)
主要技術MGLスプールⅣ、サイレントドライブ、XSHIP、マイクロモジュールギア
価格帯約51,000円〜52,000円(税込)
発売年2025年

アンタレスシリーズの系譜と25アンタレスの位置づけ

純血アンタレスとしての復活

アンタレスシリーズの歴史を振り返ると、25アンタレスは純血アンタレスとして13年ぶりのフルモデルチェンジとなります。多くの方が「19アンタレスがあったのでは?」と疑問に思われるかもしれませんが、19アンタレスはBFS(ベイトフィネス)仕様であり、純血アンタレスとは系統が異なります。

**12アンタレス以来となる37mm大口径スプールの復活**により、25アンタレスは遠心ブレーキ搭載ベイトリールの新たなるフラッグシップとして位置づけられています。21アンタレスDCとは異なるアプローチで、純粋な遠心ブレーキの魅力を追求した設計となっています。

21アンタレスDCとの違い

21アンタレスDCとの主な違いは以下の通りです:

  • ブレーキシステム:25アンタレスは遠心ブレーキSVS∞、21アンタレスDCはデジタルコントロールブレーキ
  • ラインキャパシティ:25アンタレスは14lb-100m、21アンタレスDCは16lb-100m
  • スプール:25アンタレスはMGLスプールⅣ、21アンタレスDCは従来のMGLスプール
  • 価格帯:25アンタレスの方が若干リーズナブル

実釣でのキャスト性能と適用ルアーウエイト

最適ルアーウエイト範囲

25アンタレスの実釣での適用ルアーウエイトは以下の通りです:

ルアーウエイトキャスト感適用度
10g以下投げられるが糸浮き傾向
10g〜14g快適だが下限域
14g〜21g最も気持ちよく投げられる
21g〜50g良好なキャスト感
50g以上太いライン必要でキャパ不足

**最も気持ちよく投げられるルアーウエイトは14g〜21g**であり、この範囲でのキャストフィールは「極上」と評価されています。37mmスプールの恩恵を最大限に活かせるウエイト域と言えるでしょう。

ブレーキセッティングの基本

25アンタレスのSVS∞ブレーキは、ブレーキシューを3つオンの状態を基本として、ルアーウエイトや風の状況に応じて調整します。遠心ブレーキの特性により、**キャストの後半まで伸びやかな弾道**を描くことができ、従来のマグネットブレーキでは得られない爽快感を体験できます。

推奨タックルセッティング

バーサタイル用途の推奨セッティング

タックル推奨スペック理由
ロッド6.6〜7.0ft、M〜MH、バーサタイルロッド25アンタレスの特性を活かせる汎用性の高いロッド
メインラインフロロカーボン 14〜16lbラインキャパに合わせた最適な太さ
適用ルアー14〜21gのハードベイト最もキャストフィールが良好な重量域

釣種別推奨セッティング

  • バス釣り:6.6ft・M・フロロ14lb・スピナーベイト、バイブレーション
  • 淡水ルアー:7.0ft・MH・フロロ16lb・ミノー、クランクベイト
  • ライトソルト:6.8ft・ML・フロロ12lb・小型メタルジグ、プラグ

ラインキャパシティについて

25アンタレスのラインキャパシティ14lb-100mは、一見少なく感じるかもしれませんが、**この「非合理的」なスペックだからこそ得られる極上の遠投フィーリング**があります。合理性を追求すれば他の選択肢もありますが、25アンタレスでしか味わえない特別な使用感を求める方には最適な設計です。

競合機種との比較

機種25アンタレス21アンタレスDC12アンタレス
ブレーキSVS∞(遠心)4×8DCブレーキSVS∞(遠心)
スプールMGLスプールⅣMGLスプールⅢ従来スプール
ラインキャパ14lb-100m16lb-100m14lb-100m
特徴技術サイレントドライブDCブレーキシンプル構造
価格帯約51,000円約65,000円生産終了

購入時の注意点とデメリット

非搭載機能について

25アンタレスでは以下の機能が非搭載となっています:

  • ドラグサウンド:19アンタレスでは搭載されていましたが、25アンタレスでは非搭載
  • メカニカルブレーキのクリック音:従来のアンタレスシリーズで採用されていたクリック音機構も非搭載

これらは**静粛性とスムーズな操作感を重視した結果**ですが、従来のアンタレスの音的フィードバックを期待していた方には注意が必要です。

用途の限定性

ラインキャパシティの関係で、用途がやや限定される点も考慮が必要です。大型魚やヘビーカバーゲームには向かず、**14g〜21gのルアーでのフィネスからミディアムクラスの釣り**に最適化されたリールと言えるでしょう。

まとめ

シマノ 25アンタレスは13年ぶりにフルモデルチェンジを果たした純血アンタレスの最新作として、遠心ブレーキ搭載ベイトリールの新たな頂点に立つフラッグシップモデルです。**新開発MGLスプールⅣとベイトリール初のサイレントドライブ搭載**により、従来では体験できなかった極上のキャストフィールと上質な巻き心地を実現しています。

37mm大口径スプールの復活により12アンタレスの正統な後継機種として位置づけられ、**14g〜21gのルアーを最も気持ちよく投げられる設計**となっています。約51,000円という価格は決して安くありませんが、シマノの最高峰技術を投入したフラッグシップリールとしては妥当な価格設定と言えるでしょう。

ラインキャパシティ14lb-100mという一見制約のあるスペックも、極上の遠投フィーリングを得るための合理的な設計選択であり、このリールでしか味わえない特別な体験を提供してくれます。バス釣りを中心としたフレッシュウォーターでのミディアムクラスルアーゲームで、最高のキャスト体験を求めるアングラーには間違いなくおすすめできる傑作リールです。

参考サイト:
シマノ公式サイト - 25アンタレス

-その他, フレッシュウォーター, ブラックバス, 道具・タックル
-